宮崎県日南市の南郷町、南郷駅から目井津港-大堂津港-油津港を経て、梅ヶ浜。さらに足を伸ばして「九州の小京都」とも呼ばれる飫肥城下町まで歩いてきました。終日のレポートは店のWEBサイトに掲載させていただきましたので、リンクを貼っておきます。
南郷駅から梅ヶ浜までのルートは、3つの漁港の風景を巡りながら、潮風とともに歩く心地よい海沿いの道。港町ならではの雰囲気を感じつつ進むと、やがて視界いっぱいに空と海が広がる梅ヶ浜へ。奇岩が点在する美しい浜はサーフスポットもそばにあり、波を楽しむサーファーたちの姿を見かけることも。宮崎ならではの海と共にある漁業・自然の風景・地元カルチャーを感じられる道です。
まだ陽が昇っていない始発の宮崎駅から電車に乗り、車中で日の出を迎え南郷駅からのスタート。日南市は「一本釣りカツオ」水揚げ日本一の町。南郷駅から目井津港へ向かうまでの道沿いには、カツオを模したモニュメントやマグロ、伊勢海老など日南市の漁業特産品を提供する飲食店や商店街が並びます。(この付近は朝に通過するため、営業時間外となります)
南郷駅から海側に向かって歩き、一番最初に目に飛び込んでくるのが目井津港。停泊する漁船が並び、漁の準備をする人々の姿からは、朝の活気が伝わってきます。

豊漁や漁の安全を願う漁船の装飾に興味津々
目井津港から大堂津方面へは、国道220号線を少し外れて大堂津児童遊園沿いを歩きます。海沿いには松林があり整備された散策路が続き、車の音が聞こえない静かな道を歩くと、野鳥の囀り、波の音や風の音が心地よく感じられます。この散策路は大堂津海水浴場まで続いています。

大堂津海水浴場からの景色
広い入り江となっている大堂津海水浴場は猪崎鼻・七つ岩・大島・虚空蔵島が見渡せる素敵な海水浴場。(冬季は閉鎖中) 潮風を感じながら眺める景色は格別で、しばらくここに留まりたくなるほど。それにしても素晴らしい景色、贅沢なロケーションです。
再び国道220号線を道なりに歩き、今まで平行線状にあった七つ岩などの景色を、今度は少し見下ろすような感じで眺めることができます。

大堂津港付近の道からの風景
ここから少し、海から離れますが国道沿いは歩道があり、勾配もさほどないので楽に歩けると思います。「日南トンネル」が目の前に現れますが、横にすぐ「歩行者・自転車専用道路」があるので、そこを歩いてお次は油津港へ。漁から戻った漁船からのおこぼれを貰おうと、水面の魚を狙うトビが居る光景など、ここでも漁港ならではの風景を楽しみました。

油津港にて
ここまででたくさんの漁港の風景を楽しんできましたが、これから海沿いの景色がさらに変化していきます。油津港を横切り民家の通りを過ぎ、雑木林のトンネルを抜けた先には、青く透き通った海に鎮座するライオン岩。

雑木林のトンネルを抜けるとライオン岩
視界いっぱいの海と空。開放感溢れる梅ヶ浜の景色が目の前に広がります。いつからか「ライオン岩」と呼ばれる奇岩と共に、青い海に浮かぶ奇岩群。とても気持ちの良い場所で、ここでは是非、浜に降りて砂浜歩きを楽しんでいただきたい場所です。暖かいシーズンなら、裸足になって波打ち際を歩くのも気持ちが良さそうです。

ライオン岩の前で記念撮影
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透き通った青い海
梅ヶ浜のライオン岩のある地点から約10分ほど歩くと、龍神さまと水神さまが祀られている「祇園神社」があります。本殿は洞窟の中にある珍しい神社で、薄暗い洞窟内は厳かな雰囲気があり、ここも是非、立ち寄っていただきたい場所です。

祇園神社
下見の際に地図を片手に、なるべく海沿いを歩くルートを探して歩いた今回の道。漁港の活気、開放感のある海岸線、迫力のある奇岩群と、歩くたびに新しい景色が広がります。ぜひ、このルートを歩いて、海風と宮崎ならではの景色を楽しんでみてください。
南郷駅-梅ヶ浜コースの帰路を含めてのコースのご紹介です
1.南郷駅-(約10km)-梅ヶ浜・祇園神社-(約1.5km)-油津駅 total. 約11.5km
2.南郷駅-(約10km)-梅ヶ浜・祇園神社-(約3.5km)-日南駅 total. 約13.5km
祇園神社からまっすぐ油津駅へ、もしくは油津港に再び寄り道をして近くの飲食店で日南グルメを楽しんでから油津駅から。もう少し歩いて日南駅から宮崎方面に戻ることもできます。(日南駅周辺でお腹を満たしてから電車に揺られるのもオススメです)
帰りの電車の中では、歩いた距離を振り返りながら、車窓から見る日南の風景もまた格別です。是非、漁港のある風景と自然が織りなす海の風景をお楽しみください。