宮崎県南部、串間市の都井岬から、宮崎県北部、延岡市の北浦まで「宮崎県と言えば海」な道を歩いて楽しめるか下見してみようと、最初に歩いた区間となる都井岬から幸島の区間。
宮崎県日南市の南郷町から都井岬までの区間はJRが走っていないため、公共交通機関を利用してのアクセスが不便ですが、真っ青な海を眺めながら歩ける道です。
都井岬から南郷駅まで一気に歩けばJRの駅があり35km強の距離なので、歩けないことはないのですが、初めて歩いた時は下見として歩いたため、都井岬まで車で移動して幸島までの区間を往復。
都井岬-南郷駅 : 片道約35km
都井岬-幸島 : 往復約35km
この区間を歩くには上のいずれかで歩くか、都井岬と幸島まで車2台を使用して歩くかの方法となります。
歩く例としては以下のような行程かなと思います。
1.都井岬から南郷まで一気に
・都井岬まで公共交通機関または送ってもらうなどで移動、一泊
・翌日早朝から都井岬を出発し、JR南郷駅まで歩く
・JRに乗って移動(帰宅)、または宿泊後さらに北上
2.都井岬-幸島を往復
・車などで都井岬へ移動
・幸島まで片道17km程度の道のりを往復(または違う道を考えて戻る)
・車で帰宅、または都井岬で一泊
3.都井岬-幸島それぞれに車を停めて片道歩く
・車2台で移動し、幸島に1台を停めておく
・都井岬から幸島まで歩き、都井岬まで車で戻る
・車で帰宅、または都井岬で1泊
・都井岬から幸島までの区間は歩道の幅が少ない(厳密にはほぼ無い)ため、交通事故に注意するため、常にドライバーの方に配慮しながら歩行しましょう。
景観が良い道なだけに、ドライバーの方がよそ見をしてしまうということがあっても、事故に遭わないよう注意しましょう。
・トイレが少ないので、事前にトイレの箇所をチェックしておきましょう。
都井岬をスタートしてからは、宮之浦という港町・恋ヶ浦の集落くらいしか目立った住宅地はなく、歩く道は舗装路ですが真横に海を眺めながらの区間なので、非常にに快適に歩くことができます。ほぼアスファルトの舗装路を歩くことにはなりますが、とにかく海が美しく飽きることがありません。
波のコンディションが良い時にはサーファーの姿を眺めながら歩くことができるため、本当に宮崎県の恵まれた環境を間近に眺めながら歩けます。

恋ヶ浦
宮崎県は南部と北部の海沿いは入り組んだ地形となっているため、その地形を眺めながら歩く感動も存在します。

眼下に青い海
海の色は天候に左右されてはしまいますが、晴天の日の美しさは本当に素晴らしい。
“散歩”と呼ぶには少々長い道のりですが、これもまたハイキング。もちろん歩く人が多いわけではないですが、それがまた面白いというものです。
少し残念なのは近年トンネルが多く開通し、海沿いの道が使われなくなっているため”通行止め”となっている海沿いの道が出ているという点。
無駄に整備を行うよりは廃道にというのもごもっともですが、歩く・眺めるという意味では本当に素晴らしい景観なだけに「勿体ないな…」と、つい感じてしまいます。
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道中にはトンネルもありますが、延々と快適に海沿いを歩けば徐々に幸島が見えてきます。

幸島が見えてきます
幸島と言えば野生のニホンザルが生息していることで知られる島ですが、都井岬は野生馬の生息する岬。
そんな2つの野生動物が生息する地を、歩いて巡るというのは何とも面白いもので、二箇所の観光地を歩いて巡る面白さと、串間市が持つ素敵なフィールドを羨ましく感じます。

徐々に近づく幸島
早朝に都井岬を出発すれば昼前後には幸島に到着(ペースにもよりますが)するので、幸島付近で昼食を摂るのもおすすめ。
持参した食事もいいですが、僕らが下見する道では食事処の有無も適度に配慮しながら道を考えているので、その土地の食事や人の温かさに触れていただけると嬉しいです。

幸島に到着
幸せの島と書く幸島には、仲睦まじい猿の像。
目の前に広がる美しい海を眺めながら、僕は焼きそばを大盛りで。

海を眺めながら焼きそば
ガッツリ歩いて食う飯は最高に美味く、美味そうに食べる方を見て店の方も少し微笑んでと「何とも良い光景じゃないですか」なんて思いながら、歩いた道でした。
交通事故には注意が必要ですが、良い道です。
晴れて波が良い日に歩けば、本当に宮崎の素晴らしい環境と楽しみ方を満喫できる都井岬-幸島間の道でございました。