その土地の食や文化・歴史に触れるのも「歩き旅」の醍醐味だと、私は毎回新しい場所を訪れるたびに楽しみにしており、前回オススメさせていただいた南郷駅-梅ヶ浜までの歩き旅の中では、梅ヶ浜から少し足を伸ばして飫肥城下町へ寄り道をして、「食」「歴史」も楽しんできました。
海岸線を少し離れますが、ちょっと寄り道をして「食べ歩き」や歴史も楽しめる飫肥城下町へのコースをご紹介です。
今回ご紹介するルートは以下のMAPのとおりです。
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スタートは南郷駅。梅ヶ浜・祇園神社から日南市飫肥城下町を目指していくコースですが、宮崎駅からの始発で南郷駅に到着し、梅ヶ浜のライオン岩周辺に到着する頃が、ちょうど昼前でお腹が空く時間帯に差し掛かってきます。まずはここから3km先の、日南市で「天むす」言えば…! の名店で、ランチを取ります。

トビ天と天むす、日南市の特産品カツオのおにぎり
早朝から、てくてくと歩き続けて来たのでおむすびやトビ天の塩っ気がとても沁み渡ります。目的地の飫肥城下町での「食べ歩き」が控えているため、もっと食べたい気持ちを抑えつつ、ここからは県道434号線沿いにひたすら歩きます。

ひたすら歩く
県道沿いには農場や畑が広がっています。スイートピー生産量日本一を誇る日南市、歩いている時もスイートピー農園さんを見かけました。田畑地帯を過ぎて、本日2回目の広渡川を越え、日南総合運動公園を過ぎると、Jリーグチームの春季キャンプ地だったようで、ファンらしき人々の姿がちらほら。(歩いた季節は1月末)
スイートピーも野球・サッカーチームのキャンプ地も、温暖な季候と冬の日照時間の長さを活かした、宮崎県南部ならではの特産品や風物詩だな…なんて考えながら、ひたすら歩きます。日南線沿いに歩き酒谷川を超えると、徐々に城下町の街並みが現れてきます。

武家屋敷や石垣、水路が残る風情ある街並み
事前に少し、飫肥城下町を調べていた時に見つけたのが「飫肥城下町保存会」で発行している
「あゆみちゃんマップ」(このMAPは飫肥観光駐車場で購入することができます)
これを購入すると、飫肥城下町を散策しながらMAPに付いた引換券で、資料館などの施設入館や地元の食べ物や商品と引き換えをすることが可能で、地元の味覚を味わい、お土産を貰いながら飫肥城下町を楽しく歩こうというものです。私たちも早速購入して、飫肥駅からの帰りの電車の時刻までの間を楽しませてもらいました。

飫肥城大手門を入ると、巨大な石垣
歴史的建造物や城下町の雰囲気を満喫しながら、MAPに付いている引換券でお土産を頂いたり、買い物を楽しみました。

飫肥のお殿様が愛した甘い厚焼きたまご
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水路には立派な錦鯉
飫肥の厚焼きたまご・おび天・地元の人気スーパーのお惣菜…と食べ歩き、お土産も買いました。帰りは飫肥駅から電車に乗って帰宅です。きっと帰る頃には荷物が増えてしまうと思いますので、この「食べ歩き」コースに寄り道する際は、バックパックの中に買い物袋を携帯されることをお勧めいたします。
歩いたコース
南郷駅-(10km)-梅ヶ浜・祇園神社-(3.1km)-にこにこショップ-(8.5km)-祇園神社駐車場-(1.3km)-飫肥駅 total.約22.9km
※上記の距離には、飫肥城下町での散策の距離は含まれておりません。
帰りの飫肥駅からの電車の時刻を調べて、滞在時間を決めておくとスムーズです。
ひとことで”宮崎県”といっても、南北に長いこの宮崎県には、それぞれの地域ならではの歴史や文化、そして食があります。歩いていくことで、その違いを肌で感じ、土地ごとの個性を楽しめるのが面白いところ。今回の歩き旅で味わった景色や食、そして町の雰囲気を、ぜひ実際に歩いて感じていただけると嬉しいです。
たくさん歩いた分、たくさん食べてもプラマイゼロ!…のはず。歩いて、味わって、また歩いて。そんな楽しみ方ができるのも、この歩き旅の魅力です。